手続き

カードローンの他社からの借入、いくらまでなら大丈夫?

他社から借入があると、審査に不利なのか?

消費者金融や銀行のカードローンを申しこむ際には、どの金融機関でも「他社からの借入状況」について申告する項目があります。自己申告だけでなく、審査時には信用情報機関へ照会され、どこでいくら借りているのか正確に把握されることになります。

他社からすでに借入がある人は、ちょっとドキドキしてしまいますね。
もちろん借入があるよりない方が審査には有利ですしスムーズに行きますが、他社から借入があったとしてもただちに不利になるわけではありません。
消費者金融でお金を借りる場合は、総量規制(年収の3分の1以上の借入ができない制度)がありますので、その範囲内であれば借入の可能性はあります。
まずは、自分がいくらどこで借入をしているのか整理をしてみましょう。

他社からの借入には何が含まれるのか?

借入額は正確に申告をする必要があるので、他社との借入とはどこまで書くべきか迷うこともあるでしょう。
クレジットカードで支払った分は大丈夫なのか?分割払いにしたものはどうなのか…家のローンも入る?などなど…毎月払っているものもけっこうあります。

申告すべき借入
・クレジットカードで分割払いをしているもの
・クレジットカードのリボ払いをしているもの
・クレジットカードなどのキャッシングを利用した場合
・他の消費者金融や銀行のカードローンを利用している場合
・おまとめローンやブライダルローンなど
いずれも残高を申請します。

借入に含まれないもの
・住宅ローン
・リフォームローン
・不動産担保ローン
・自動車ローン
・クレジットカードで一括払いにしたもの
など

他社からの借入は、いくらまで大丈夫か?

他社からの借入がいくらまでなら大丈夫か…というのは、個人の状況にもよるのではっきりと言うことができませんが、一般論からお話しをします。
まず第一に総量規制(年収の3分の1)の範囲内におさまっていること。しかし、ギリギリでは審査に通過できない可能性が高いです。希望額や勤務状況・年収など個人の環境にもよりますが、年収の20%以内に抑えておけば可能性があり、年収の10%以外であれば安全ラインと言えます。
例えば、年収300万円の方なら総量規制の範囲内でいえば100万までの借入が可能ですが、90万くらい借入がある場合は厳しいでしょう。
年収の20%である60万円以内の貸付の場合は可能性もありますが、希望額や勤務状況にもよって完全に安心はできません。10%以内である30万円以内であれば、かなり可能性が高まってきます。
10%以内は安全ラインとされており、金融機関でも明言しているところもあります。

他の審査項目で有利な点はあるかどうか?

とはいっても、安全な借入額というのは、人によって随分と変わってくるものですから、いくらなら安全とは言い切れません。
例えば、同じ60万円の借入だとしても、1社から60万円借入をしているのと3件から借入をしているのは違いますし、勤続年数が1年の人と20年の人は違います。
他社から借入がある人の場合は、他の点で有利になるポイントがあるかどうか…例えば、持ち家であるとか家族が資産家であるとか勤続年数が長いか、安定しているど、これらも重要なポイントとなってきます。

お金を貸す側の考えは、そもそも1社から借入すれば不都合は感じないはずというもの。2社以上から借りている状況は、他の借入が返せなくなった時や借入が足りていない状況と考えられ、できれば貸したくない…というのが本音なのです。
それでも貸してもらうには、申込者に信用があることが前提です。他社から借入があるにしても、延滞なくしっかりと返済をしているかどうか…これは返済日をちゃんと把握しているか約束の守れる人かどうかの判断基準となるのです。

信用は1日にしてならず。カードを作るために慌てて行動を正しても付け焼刃でしかありません。常日頃からの心がけがいざという時の力になります。

多重債務で気を付けるべきこと

他社からの借入金額や新しいカードが作れるかどうかももさることながら、新しくカードローンに申し込めば多重債務になってしまうという点に目を向けてみてください。

返済計画をしっかり立てよう

通常、借入件数が3件にも達してくると、返済が厳しくなってきます。
借入件数が多くなるほど返済日も増えるため、返済計画を立てるのも面倒になってきてしまう…かもしれません。

お金を借りるなら家計管理もしっかりと行って、借金返済に充てられる金額を算出しておきましょう。
月にいくら返済に回せるのが聞かれて即答できない方は、返済能力を把握していない証拠です。無理な借入につながってしまうので、収支のバランスを知って、いくらまでなら月々返済できるのか考えてみましょう。
返済に回せる金額以上の返済額を設定しても、いずれ無理が生じてきます。最悪の場合、貯金が底をついてしまい返済のための借金をしようとし、借金がふくれあがってくるようにもなります。
そうならないように、自分の返済能力を知っておかないといけません。

最近のキャッシングは5~8年以上の長期返済に対応したものが多く、毎月の返済額は少なく抑えられます。その反面、返済期間に比例して利息は増えてしまいます。
毎月の返済額を抑えるか、利息は増えても返済期間を長くするか…この調整は、自分で判断するほかありません。

理想的なのは、翌月1回もしくは数回以内に返済すること。借りたお金はすぐに返すものだという意識があれば、無理な借金はしないはずですね。

延滞に気を付けよう

延滞は信用力を落としてしまうので、絶対に避けたいことです。
延滞が続けば、ローンの利用を止められてしまうこともあります。
信用がなくなるということは、将来的にも、クレジットカードが作れなくなったり、別のローンが組めなくなってしまうことがありえます。
そうならないためにも、基本的なことですが、給料日と返済日の確認をしておくこと。返済日を間違えて入金を忘れてしまったり、引き落とし日に口座にお金がなかったりするケースはありえますが、ちょっとした注意で避けられることなので返済日と口座の残高の確認は徹底しましょう。

複数社から借入がある人の場合は、1社の支払いができなくなってしまった延滞が始まっている…と考えた方がよいです。
延滞をしないために大切なのは、毎月返済できる額だけ借りること。借りた後は、他社も含めて借入総額を減らしていくことが大切です。

節約をしよう

お金を借りた以上、今までと同じ生活をしていては生活は楽にはなりません。
今までの出費に加えて、毎月の返済がはじまるわけですから、その分の節約をするか収入を増やすかしていかないと生活を維持することはできません。
少額融資の場合なら、ちょっとした節約で何とかなることも多いですが、複数社から借入をしている場合は、気合を入れて節約なり収入を増やすなりしていかないと厳しいですね。

また、月によっては出費の多い時期があるでしょう。
例えば、忘年会の時期、子どもの入学や受験の時期、恋人の誕生日など、出費が多い時期は要注意。
こんなはずじゃなかったと後悔しないように、カレンダーにイベントを書き出し、出費をコントロールしていきましょう。

借入状況を月1回確認しよう

ローンの借入状況は月に1回は確認するようにしましょう。
利用明細から完済する時期、元金充足額などを見ておくことで、見直せるポイントに気が付くことがあります。
完済を早められないか、月々もう少し頑張って返済できないか、借金を一本化すれば楽にならないか…などなど。月に一度は借金と向き合う時間を作ることをおすすめします。

金利の高いローンから返済しよう

複数社から借入がある場合は、金利の高いローンの返済を早めにすることを考えてください。
お金を借りると、完済するまでずっと利息を払い続けないといけないわけですが、カードローンの利息はバカになりません。
まずは金利の高いローンに注視し、少しでも早く返済できないか検討してみてください。ボーナス時や残業代が多い月はチャンスです。
カードローンは繰り上げ返済が可能なので、約定返済に加えて追加で返済していけるようにしましょう。

借入額が大きい時は、おまとめローンも考えてみよう

無理なく返済していくためには、借入件数は1件にしておくのが理想です。
借金総額が同じならば、借入件数は少ないほど返済も管理も楽になるので、複数社から借入がある方は、頃合を見ておまとめローンで一本化していくことを検討してみましょう。
ただしおまとめローンを利用しても、必ず月額返済が少なくなるわけではありませんし、利息があまり変わらない場合もあります。しかし、借り先が1つであると返済管理が楽になるので、気持ちに余裕が出てきます。

 

消費者金融のキャッシングは借入できる最高額は年収の3分の1ですが、それよりも少なく借りる工夫をしたいものです。
たくさん借りられる人は信用力が高い証拠と言えますが、たくさん借りるほど返済も大きくなってしまいます。
無理なく返済していくためにも、借入先も借入金額も少なく抑えるようにしていきましょう。

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