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消費者金融の使い道
この後紹介する奨学金・国の教育ローンともに、無利子〜6%の低金利が魅力的です。
しかし、申込が間に合わなかった・預金口座の開設に時間がかかるなどの理由があれば、保護者名義で消費者金融に新規申込しておくことをおすすめします。
つなぎや万一のときの借入先としておすすめなのが、アコム・プロミスの2社です。
無利息期間がある
先にで挙げた2社は、いずれもキャッシングから30日間は無利息です。
消費者金融と契約した時点ではなく、実際に貸付を受けた時からというのがポイントです。
おすすめの使い方は、奨学金または教育ローンと同時に契約しておき・審査が長引くようであればキャッシングをして初期費用を支払っておく…という方法です。
後に教育資金の振込を受けたら、これでただちに完済をすると、利息など余分な費用を払わずに済みます。
申込ブラックにはならない
消費者金融・奨学金・国の教育ローンの3つを同時申し込みしても、クレジットカードやショッピングローンの審査が一時的に通らなくなる「申込ブラック」にはなりません。
ただし、民間の教育ローンについては申込件数にカウントされてしまうため、注意が必要です。
例えば、消費者金融・銀行の教育ローンの両方に同時申込すると、これは両方とも審査落ちしてしまう可能性があります。
次に、各教育資金の貸与制度と、保護者の信用情報との関係を紹介します。
日本学生支援機構の奨学金
大学の費用をまかなえるものとして最も有名なのが、日本学生支援機構の奨学金です。
その審査の特徴と、保護者のキャッシング残債がどのように影響するかを解説していきます。
契約と審査の特徴
周知の通り、この奨学金は学生本人名義で借ります。
学生の連帯保証人として保護者が審査を受けることになりますが、ここで審査落ちした場合は「もう1名保証人をつけてほしい」と要請されます。
破産手続き中でなければほぼ通る
消費者金融での債務額はもちろんのこと、そこでの過去の支払い遅延や任意整理ですら、奨学金の審査には影響しません。
規約に明示されていますが、唯一確実に審査落ちの対象となってしまうのが「破産手続き」です。
自己破産の申立をすると、3ヶ月〜1年間は終結しません。
この間に奨学金を申し込むと、審査落ちとなってしまいます。
破産申立前や、免責許可(裁判所での手続きが集結すること)が降りたあとなら、奨学金の審査に通る可能性は十分にあります。
奨学金の問題点
破産中でない限り審査可決の可能性は十分にある奨学金ですが、振込が遅いことで知られています。
最速で申し込んでも、入学金の納付期日を過ぎた4月下旬に振り込まれます。
持ち合わせがない場合、消費者金融や教育ローンでつなぎをする必要があります。
日本政策金融公庫の教育ローン
返済が必要な教育資金で最もおすすめできるのが、国の教育ローンです。
正式には「日本政策金融公庫」で運営されているローンで、民間と比べて非常に審査がやさしいことで知られています。
契約名義は保護者
奨学金と異なるのは、名義人が保護者である点です。
学生本人に返済義務はありません。
また、保証会社とも契約を結ぶため、担保や連帯保証人を用意する必要もありません。
審査は通りやすい
日本政策金融公庫は、全国銀行信用情報センター・株式会社CICの2社に加盟しています。
銀行系カードローンとクレジットカードの利用情報については、審査時に必ず照会されることを抑えておきましょう。
しかし、未連絡での長期返済遅延・複数社の任意整理情報がない限り、問題視されないのが特徴です。
もちろん総量規制の対象外なので、キャッシング残債についてはまったく問われません。
一方で、同じ公庫で運営されている事業資金貸付制度については厳しくチェックされます。
ここで返済遅延が起こっている間は、審査否決となりやすい傾向にあります。
滞納状態を解消してから審査に臨むようにしましょう。
原則として、過去に破産や悪質な未返済などの記録が見られない限り、審査に通る可能性は十分にあります。
入金が早い
国の教育ローンなら、入試の合否判定が出る前に申し込める上、申込から20日程度で振込入金されます。
日本学生支援機構と同時申込をして、奨学金が振り込まれるまでのつなぎ資金として利用する人も多くいます。
銀行の教育ローン
一般に民間のローンと呼ばれ、教育資金を借りる場合の最終手段だとされています。
しかし、決して審査は甘くないこと・一度契約できれば国のローンに匹敵するかそれ以上の好待遇が受けられるので、一概に最終的なものとも言えません。
契約の特徴
国の教育ローンと同じで、保護者名義で借りることになります。
国よりも融資までのスピードが早く、申し込む銀行に預金口座を持っていれば、1週間程度で振り込んでもらえます。
融資額も大きく、医学部や芸術大学に進学する学生に向いています。
審査は自動車ローンと同程度
銀行の教育ローンにおいては、信用情報機関3社を参照します。
これまで紹介してきた2種類の教育資金貸付制度では「原則破産以外の情報は重く見ない」のが特徴でしたが、ここでは過去2年間の返済遅延・自行や他社での債務整理情報などを細かくチェックされます。
また、審査条件を具体的に明かしていない銀行でも、以下を満たさなければ否決とすることが大半です。
- 年収200万円以上
- 勤続2年以上
- キャッシングとショッピングローン残債合計が年収の1/2未満
おすすめは、国と民間・両方の教育ローンに申し込んでおくことです。
奨学金の申込と合わせて、3件並行で申し込んでおくのも問題ありません。
都市銀行より地方銀行のほうがおすすめ
民間の教育ローンの金利相場ですが、5〜6%となることが大半です。
しかし、地方の信用金庫やJAバンクだと、シーズンごとに教育ローンキャンペーンを行なっており、この間に契約すると0〜1.6%と国の制度よりも好条件で貸付を受けることができます。
また、教育ローン契約にキャッシング枠を付帯できるという優遇も、都市銀行より地方の各種銀行のほうが得意としています。
民間の教育ローンを利用するなら、地元の銀行を優先的に検討してみましょう。
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