申込者属性
信用情報機関には、もちろん氏名・住所・年齢・職業が登録されます。
カードローンやキャッシング審査において著しく不利とされる「スーパーホワイト」は、左記の情報がない、つまり信用情報機関ですら初めて出会う顧客であるため、審査に必要な照会ができないという状態です。
その他には、次の情報が記録されます。
- 未婚/既婚情報
- 改姓履歴
- 年収
家族構成については、配偶者がいるかどうかの登録にとどまります。
配偶者氏名や収入については登録されません。
しかし、結婚・離婚による改姓情報は登録されます。
これは、金融機関の督促部門が、必要に応じて住民票を取り寄せるときの利便性を上げるためです。
年収の登録については、最新のクレジットカード・キャッシング新規契約時の申込書記入情報に基づきます。
例えば、3年前に消費者金融を利用し、今日新たにクレジットカード申込みをするとしましょう。
すると、3年前時点の収入情報が、今日申込書に書いた情報へと更新されます。
借金やローンが残っている間に聞き取りされた収入情報は、信用情報機関には登録されません。
金融事故情報
返済遅延・債務整理情報などの情報欄です。
世間では”ブラックリスト”と呼ばれていますが、実際にはそのようなリストはありません。
機械的に、個人の情報に対して紐付けられるだけです。
事故として軽いものから、順番に挙げていきます。
- 過去半年間のローン申込み件数
- 借り換えローンの審査否決情報
これらは”申込みブラック”となる要素です。
いずれも6ヶ月で削除されます。
- 2ヶ月以上の返済遅延
- 任意整理
意外にも思えますが、任意整理については、事故情報としては軽いものになります。
確実に返済することを約束しているから、というのがその理由になります。
- 4ヶ月以上の長期返済遅延
- 代位弁済
- 音信不通
ここからが、ローン契約が組めなくなる範囲です。
長期延滞の際、金融会社側から無理のない返済プランが提示されますが、それにすら応じていない”不誠実な”借主と判断される要素になります。
代位弁済というのは、「最短4ヶ月の延滞で、別の会社が借金を建て替える」というものです。
代位弁済は、約束した日に返済できたとしても、機械的に行われます。
音信不通も同様に、借金を回収できない可能性があるとして見られる属性です。
完済から4年〜5年に渡って記録されます。
- 自己破産/個人再生
これは周知の通りですが、一切の分割払い・後払いの契約ができなくなる属性です。
しかし、いずれも返済の義務を失ってから7〜10年で情報が抹消されます。
信用情報に影響を受ける”意外な契約”
近年問題になっているのが、「スマホ購入時に分割払いを認められない」ということです。
すでにニュースを見ておられる方はご存知かと思われますが、機種価格10万円を超える携帯電話の分割払い契約は、信用情報を参照します。
分割払いに成功したとしても、頻繁に回線を止められるような支払い遅延を起こしている場合、信用情報機関に登録される可能性があります。
もう一つの意外なものが、関西圏で使える交通電子マネーカード”PiTaPa”です。
1ヶ月ごとの交通費を後払いするため、カード発行時に審査があり・実態はクレジットカードそのものです。
支払い遅延事故を起こせば信用情報機関に登録され、自己破産・個人再生などといった裁判所を通す債務整理の場合、PiTaPaは自動的に解約となるケースがほとんどです。
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