基礎知識

カードローンの利用限度額を左右するポイントを押さえておきたい

金融業者から借入を行なう際には、利用限度額の範囲内で自由に貸し借りが出来るカードローンが便利です。

しかし、借入限度額は個人の信用力と金融業者との信頼関係に左右されているので、地道に信用実績を積むことも大切です。

カードローンの利用限度額は不変では無いことを知っておくと良いでしょう。

初回審査では利用限度額よりも審査通過を優先しよう

過去に付き合いが無い初めて利用する金融業者から借入を行なう際には、金融業者にとっても記入された個人情報と個人信用情報機関へ登録されている信用情報が頼りです。

本当は大口の利用限度額を設定出来る場合であっても、リスク回避のために初回は利用限度額設定を低めにすることが少なくありません。

 

また、申込者としてもカードローンの申し込みを行なう時点では、急な借入が必要となっていることも多く、利用限度額が多いに越したことは無いものの、審査通過を最優先とするために希望借入額を最小限に申告することが少なくありません。

最初に申し込みを行なう時には、金融業者も利用者も双方がある程度警戒した上で契約を行い、徐々に信頼関係を積み重ねていくわけです。

利用限度額は増額申請により増やせます

初回設定される利用限度額は、50万円程度から始まる金融業者が多いです。

消費者金融では、総量規制の影響を受けるので他社借入額が有る場合には、30万円といった金額からのスタートとなることも珍しくありません。

 

一方、銀行カードローンでは、申込み先銀行に口座を持っている状態で、付き合いが長ければ利用限度額は多く設定されることがあります。

利用限度額の設定は、金融業者と利用者の間に生まれる信頼関係により、増枠申請を後から行なうことが出来るので、利用規約を確認すると初回借入から半年後または1年経過した時点以降で、利用限度額の増額申請を利用者が行えるという規定を設けているカードローンが多いです。

 

消費者金融では、総量規制の範囲内でしか貸付を行えないので、利用限度額は他社借入額だけでなく他社利用限度額を減額するか、自身の収入を上げるしか方法がありません。

初回申込時よりも年収が上がっているならば、増額申請を出す時に合わせて収入証明書を提出して審査を受けると良いでしょう。

 

銀行カードローンについては、初回利用限度額は様子見設定というケースが多いので、信用実績を積むように努力するだけで増額申請の通りやすさが変わります。

利用限度額は、信用実績次第で後から増やせることを知っておくことが大切です。

消費者金融の増額申請は信用実績を付けて積極的に行いたい

カードローンならば全て増額申請を行なって利用限度額を引き上げられるというわけではなく、消費者金融では利用限度額の見直しに積極的と言われています。

なぜなら、消費者金融では、総量規制の範囲内でしか貸付が出来ないわけですから、新たに増えた収入証明書を利用者から提示してもらえれば、貸付可能額を増やせるか審査により検討可能となります。

消費者金融の利用者側から収入証明書の提示が無ければ、法律を遵守した貸付を行なうために与信力は十分にあっても利用限度額を増やせないというジレンマに陥っている可能性があるわけです。

 

消費者金融に対する利用限度額の増額申請は、自身の信用情報に注意して積極的に行なうと良いでしょう。

銀行カードローンはインビテーションを待つ

銀行カードローンについては、利用規約に規定されているからといって、利用限度額の増額申請を無闇に行なうことはリスクを伴います。

なぜなら、銀行カードローンは、消費者金融よりも貸付基準が厳格となっていることが多く、総量規制対象外ではあるものの、信用力が低い利用者に対しては増額申請があったとしても通過する確率が低く、利用限度額を減額されてしまうリスクがあると知っておかなければなりません。

 

銀行カードローンでは、利用限度額の増額対象者に対して増額インビテーションを行っているので、増額案内が届いてから応じる方法が一般的です。

増額インビテーションが届いた段階で、了承さえすればすぐに利用限度額は増額されるので、日頃の信用実績を積むために新規借入を控えて返済に専念すると良いでしょう。

利用限度額は100万円オーバーを目指すと良い

カードローンの利用限度額は、100万円を超えると場合によりメリットが受けられます。

金融業者の種類を問わずに、利息制限法に定められた上限金利の範囲内で貸付は行われているので、100万円を超える貸付を行なう際には上限金利は15%に制限されるわけです。

 

消費者金融の金利設定は、10万円を超えて100万円以下の場合に適用される18%という上限金利に近い金利設定で貸付が行われています。

50万円や30万円といった小口の融資を複数受けるよりも、利用限度額を100万円より多くして、なるべく低金利で融資を受けることが得策となります。

 

複数の借入を管理する手間を考えれば、大口融資に1本化するメリットは大きいでしょう。

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