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学生ローンとは何か
学生ローンとは、貸金業法に則り経営されている「街金」です。
金利や督促行為に制限を受けており、大手の消費者金融とほとんど変わりません。
よく知られているカードローン商品との違いは、審査のゆるさと利用限度額・提携ATMの有無です。
審査が極端にゆるい
社会人向けのキャッシングとは違い、雇用形態や勤続年数は重視されません。
アルバイトを始めたばかりの申込者でも、1回目の給料が入っていれば問題ないという場合が大半です。
極端な例を挙げると、週払いのバイトなら、勤務開始翌週にはキャッシングできる可能性があります。
ただし、日雇い(単発バイト・日々雇用契約の仕事)などは、働いているとみなされません。
少額キャッシングが前提
審査条件緩和の引き換えとして、多額のキャッシングはできません。
多くても50万円・金融会社によっては30万円までとしています。
また、年収の1/3までしか借入できない(総量規制)という決まりに従って運営されていることも、理解する必要があります。
借入は銀行ATMのみ
地域密着型の中小企業が運営しているため、原則として提携ATMは存在しません。
借りたお金は、手持ちの預金口座へ振り込まれます。
ここで注意したいのが、審査は即日でもキャッシングは最速翌日(銀行の翌営業日)になるということです。
たとえば金曜日に新規契約を申し込んで審査可決となった場合も、お金が手元に届くのは週明けの平日になります。
審査に落ちる場合とは
学生ローン審査に落ちるケースは稀ですが、申込前にキャッシングする理由・すでにある借金の額などを振り返ってみましょう。
意外な理由で落ちることがあります。
学費や他ローンの支払いはNG
学生ローンで借りたお金の使途は自由ですが、学費の支払いは容認されないことがほとんどです。
ショッピングローン(楽器購入費など)への支払い目的も、審査落ちの対象となります。
起業している
学生起業家が急増中ですが、この場合も審査に落ちやすくなります。
「貸したお金を事業資金として使われるのではないか」と懸念されること、なぜ大手金融会社を利用しないのかという疑問を抱かせてしまうことが、その理由にあたります。
闇金の見分け方
学生ローンと闇金は、看板や商品説明を見ただけではほとんど区別がつきません。
誤って闇金から借りてしまうと、利息をどんどん増やして完済できないようにする手口に悩まされてしまいます。
闇金を避ける方法は、以下の2点です。
SMSや電話勧誘には乗らない
貸金業法に則って運営している金融会社は、自ら積極的に新規申込の勧誘をすることはありません。
メールや電話による「お金を借りませんか」という誘いには乗らないようにしましょう。
借りたい金額から天引きされる
闇金と契約後に融資を希望すると、「前払い利息」「保証金」などといった名目で、いくらか天引きした額を貸し付けられます。
近年の闇金では、合法であると勘違いさせるために、公式ウェブサイトや商品説明欄にこのことを明記している場合もあります。
契約に関する説明はしっかりと聞いて、怪しいと感じたら申し込みを取りやめしょう。
利用は計画的に
返済が苦しいと感じた場合、社会人ならば任意整理という手段をとって、利息をカットして返していくことができます。
しかし、在学中にこの手段をとるのは、極めて困難と言わざるを得ません。
弁護士または司法書士によっては、学生からの依頼は一切受けない場合もあります。
やむなく自己破産する学生・新社会人も存在します。
返済計画をしっかり立てて借りましょう。
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