目次
審査落ちの原因1「債務整理情報」
いわゆる”ブラックリスト”、信用情報機関に債務整理や長期返済遅延が記録されている人はキャッシング審査に通らない…これは非常に有名です。
それでは、本当に審査に通らないのか・どのくらいの期間”ブラック”が続くのかを検証してみましょう。
支払い遅延
信用情報機関における“ブラック”の期間は、遅延事故から1〜3年となります。
ただし、キャッシング申込先金融会社の系列会社・または親会社で支払い遅延を起こしていた場合、”社内ブラック”として登録されている可能性があります。
例えば、三菱UFJ銀行系列のMUFGカードで返済遅延があった場合、他社では審査可決となる人でも、同銀行傘下のカードローン”バンクイック“については遅延から3〜5年の間は審査落ちとなる可能性があります。
任意整理
完済から2〜3年で、任意整理の履歴は抹消されます。
「完済から」ということに注意しましょう。
とはいえ、任意整理の本質は元金返済を約束・実行することにあるため、その返済状況がよければ、金融機関の心象もよくなります。
実際に、和解後2年程度で新規キャッシング契約が出来る人も多数います。
自己破産
自己破産は免責許可を受けてから7〜10年、信用情報機関から情報抹消されます。
しかし、キャッシング/クレジットカードの審査可否を報告するサイトだと、「自己破産の免責許可を受けてから5年程度で審査が通った」という情報も見受けられます。
確かに、従来は自己破産に関する情報の管理期間はまちまちでした。
しかし、多重債務者が問題化している2016年以降については、前述した7〜10年=「再び免責決定が受けられず・官報に名前が記載されている期間」は情報が残ったままだと考えて良いでしょう。
ここで挙げた”ブラックリスト顧客”、つまり金融事故を起こした経験以外にも、審査否決となる要因があります。
審査落ちの原因2「カードの持ちすぎ」
デパートやオンラインショッピングで、申込特典を受けるためにクレジットカードを契約するかたは少なからずいます。
このようなことの積み重ねで、不要なカードを解約しないまま放置してはいないでしょうか。
使っていないカードの利用限度額も「総量規制」の対象
たとえば、合計100万円分の利用ができるカードを持っているとします。
その上で、年収300万円だとしましょう。
カードを一切使っていなかったとしても、すでにある100万円の利用可能枠を「借りている金額」と同様にカウントされてしまいます。
年収の1/3までしかキャッシングできないことは有名ですが、上記のケースの場合はキャッシング審査否決となる可能性が大いにあります。
消費者金融ではなく、ネットバンク系カードローンを
貸金業法に基づいてカードローン契約をする消費者金融系だと、ここで挙げたケースでは審査否決となる可能性が極めて高くなります。
そこで、総量規制のない「銀行系カードローン」が狙い目。
ただし、注意点があります。
2018年1月から、大手都市銀行・地方銀行の一部で、自主的な総量規制審査が始まります。
この審査が現状予定されていないのは、じぶん銀行・楽天銀行などのネットバンク系になります。
審査に不安のあるかたは、トライしてみましょう。
審査落ちの原因3「同時に複数の申込をしている」
クレジットカード・個人向けキャッシングの新規申込情報は、信用情報機関で記録されています。
開示請求した時のデータには記載されませんが、金融機関向けに参照できるよう、3〜6ヶ月間は保存されるのが通常の運用になります。
つまり、同時進行でクレジットカード・キャッシングを複数申し込んだ場合、その情報は金融機関それぞれが参照できるということです。
”申込ブラック”とは
ここで金融機関が考えるのは、「同時に様々なローン契約を申し込んでいるということは、それだけ金銭的に困窮しているのでは?」ということになります。
当然、そのような利用者にお金を貸すのは不安というもの。
これが、俗に”申込ブラック”と呼ばれる状態です。
審査可否に関わらず、カード・キャッシングの申込は3ヶ月以上開けて行いましょう。
審査落ちの原因4「携帯電話料金の支払い遅延」
スマートフォン本体の値段が上がっていくなか、割賦払いで通信量とともに支払っている人が多数だと考えられます。
“電話が止まらなければよい”という軽い気持ちで遅れて支払う人も多いのですが、携帯電話の本体代金も「ローン」だと理解しましょう。
実際に、10万円以上の機種を購入する際は、キャッシングやクレジットカード審査とほぼ同様の審査が行われています。
その後の支払いについても、残債が10万円を下るまでは信用情報機関に遅延情報を記録していることが大半です。
心当たりのあるかたは、6ヶ月〜1年ほど良好な支払い実績を積んでいきましょう。
この記事へのコメントはありません。