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繰り上げ返済をしたほうがいい人とは
まずは契約時の書類で「返済方式」を確認しましょう。
大きく分けて、以下の2通りがあります。
それぞれカードローン会社によって記載方法が変わります。
元金(もともと借りたお金)に注意しましょう。
1:元利金等方式
…「残高スライドリボルビング」「定率リボルビング」と表記されることが多いもの。
毎月返済額は定額ですが、そこから利息を差し引いた額を元金に充てます。
クレジットカードの”リボ払い“もこの方法です。
2:元金定額方式
…このままの表記であることがほとんど。
あらかじめ決められた元金充当額に、月々の利息を上乗せして支払います。
少額のキャッシングやレディースローンに適用されることが多いものです。
利息は毎月、残元金(もともと借りた金額の残り)に合わせて計算しなおされます。
元金が少ないほど利息も安くなるので、より早いペースで元金を減らせたほうがお得になります。
1の場合は毎月の負担を減らす代わりに元金が減りづらく、2の場合は負担が大きい代わりに確実に元金は減っていきます。
1の契約をしている人は、意識して繰り上げ返済をしたほうがよいと言えます。
元金充当額と残元金に注目
ATMまたはネットバンキング返済をすると、明細が出てきます。
ここに
- 元金充当額
- 残元金
という記載があります。
元金充当額とは、その回に返済できた元金のことです。
残元金と書かれているものが、次回返済時の利息を決めるものとなります。
残元金をいかに早く減らすか、これが繰り上げ返済の目的です。
ここからは、効率良く繰り上げ返済をするためのテクニックを解説します。
繰り上げ返済のコツ1「手数料を節約する」
銀行からの自動引落であれば手数料はかからないものの、お金にゆとりのあるときに余分に返済しようとすると、ATM利用手数料・振込手数料などがかかってしまいます。
ここでおすすめしたいのが、手数料のかからない返済専用口座を開設することです。
振込手数料の優遇があり、随時返済・繰り上げ返済に便利な銀行を紹介します。
楽天銀行
給与振込口座として指定すれば、振込手数料が月間3回まで無料となります。
指定が難しい場合も、公共料金の引き落とし・デビットカードの利用などを合計して月間5回以上の利用履歴があれば、特典を受けることができます。
住信SBIネット銀行
返済以外の取引がなくても、振込手数料が月間1回無料となります。
楽天銀行と同様、ネットで開設手続きが完結するため、煩雑さはありません。
これらを利用すれば、ATM利用手数料・振込手数料も無料で、スマホやパソコンからいつでも返済できます。
繰り上げ返済のコツ2「金利の高いところから返済する」
2社以上から借りているなら、金利の高い方から繰り上げ返済しましょう。
とはいえ、金利の低いほうを利息のみ返済していく…というやり方は禁物です。
利息のみ返済(最小額返済)を続けていると、より短期間で・お得に済ませるという繰り上げ返済の目的が果たせなくなります。
繰り上げ返済のコツ3「副業はしない」
繰り上げ返済の体験談やアドバイスに多いのが、副業です。
しかしこれは考えもの。
債務整理に至った人の例に多いのが、
- 副業をした結果、本業に差し支えが出てしまった
- 働きづめで心や体を病んでしまい、働けなくなった
という経緯です。
特に多いのが心の病気を患ってしまうケースで、これは債務整理をする上でも不利になります。
本来は任意整理で済むはずが、自己破産を選択せざるを得なくなってしまう事例が数多くみられます。
「カードローンの残債が精神的負担になっているから、早く返したい」という理由で繰り上げ返済を検討するなら、思いきって専門家に任意整理の相談をしたほうがよいと言えます。
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