基礎知識

カードローンの金利を徹底解説!消費者金融と銀行カードローン借りるならどっち?

低金利のカードローンでお金を借りたいと誰もが考えていることでしょう。そんな時に気になるのが金利です。しかし金利が何%なのかだけにとらわれてしまってはいけません。金利が高めであっても安く借りる方法はあるのです。今回は安くお金を借りたい人のために、カードローンの金利について解説していきます。

金利の基礎知識

そもそも金利は何なの?という人もいるかと思いますので、まずは金利の基礎知識について解説していきたいと思います。

金利の仕組み

金利とはお金を借りる際の手数料を決める割合のことです。

金融機関もお金を貸すのに無償では商売になりませんので、「お金を貸す代わりに借りたお金よりも多めに返してください」と条件でお金を貸しています。

返済の時に元金とは別に支払うのが利息です。

つまり金融機関に支払うのは元金と利息の合計額ということになります。

そして利息というのは元金に対して○%と割合が定められており、その割合が金利なのです。

金融機関は支払われた利息が収益源となるわけです。

金利の計算方法

一般的に金利は「1年間お金を借りた場合に利息がいくら発生するか」を示しています。

そのため、金利の計算方法は下記のとおりとなります。

元金×金利÷365日×借入れ日数=利息

たとえば、100万円を金利15%で1ヶ月間借入れした場合の利息と返済額を計算してみます。

100万円×15%÷365日×30日=12,328円

利息額は12,328円となります。

返済総額は100万円+12,328円=101万2,328円です。

単利と複利

金利には単利複利の2種類あります。

元金に対して利息が適用されるのが単利です。

元金と利息を合計した返済総額に対して金利が適用されるのが複利です。

単利は借りたお金に対してだけ利子がつきますが、複利は借りたお金とその利子にも利子がつきます。

たとえば、金利15%で100万円借入れて、一切返済しなかった場合の利息

 単利 

1年後の利息・・・100万円×15%=15万円

2年後の利息・・・100万円×15%=15万円

利息合計15万円+15万円=30万円

 複利 

1年後の利息・・・100万円×15%=15万円

2年後の利息・・・(100万円+利息15万円)×15%=172,500円

利息合計15万円+172,500円=322,500円

※実際は1年後、2年後にまとめて返済することはなく、その場合ですが遅延損害金が発生してしまいますが、ここでは分かりやすくするために一切返済しなかった場合で計算しています。

おわかりのとおり単利で借りるほうがお得です。

複利でお金を借りてしまうと雪だるま式に借金が膨らんでしまうリスクがありますので、十分に注意しなければいけません。

ちなみにカードローンでは単利が適用されます。

複利を適用するカードローンはほぼ無いといえますが、中には返済が遅れてしまったことで複利を適用する金融機関もあるようです。

利息?利子?利率?金利と何が違うの?

利息や利子、利率など金利に似たワードが幾つかありますが、実際のところ何がどう違うのかわからないという人も多いかと思います。

ここでは利子利率年利それぞれの違いについて解説していきます。

まず利子ですが、これは利息とほぼ同じと捉えて問題ありません。

一般的にはお金を貸す側が受け取るのが利息お金を借りた側が支払うのを利子と言われることが多いです。

次に利率年利です。

利率金利と同じで、利子の大きさを%で表したものです。

カードローンの金利は、1年間お金を借りた場合にたいして利子がいくら発生するかを表していますので、年利金利と同じ意味と捉えて問題ないでしょう。

悪質業者は週利や月利で表示している

悪質な業者は年利ではなく週利月利で表示しているケースが多いので注意が必要です。

年利1年間お金を借りた場合に利子がいくらなのかを表しているのに対し、月利1ヶ月お金を借りた場合に利子がいくらなのかを表しています。

たとえば、消費者金融Aと悪質な金融業者Bから100万円借入れて、1年後に完済する場合の返済総額の違いを見てみましょう。

 消費者金融A 

年利が15%のことを「金利15%」と表記

1年後の利息額は100万円×15%=15万円

総返済額は100万円+15万円=115万円

 悪質な金融業者B 

月利15%を「金利15%」と表記

1年後の利息額は100万円×15%=15万円、15万円×12ヶ月=180万円

総返済額は100万円+180万円=280万円

年利月利では総返済額にこんなにも差が出てしまうのです。

このことからわかるように、「金利○%」という数字だけに着目して安易に借入れ先を決めてしまうのは非常に危険なことです。

もっともテレビCMなどで見かける大手消費者金融はどこも年利で表記していますし、規約にもその旨の記載がされていますので問題ありません。

注意すべきなのは中小の消費者金融です。

名前も聞いたこともないような規模の小さな貸金業者の中には、月利週利で利用者から多くの利息を巻き上げようとしているところが存在します。

またこういった業者の中には闇金融が紛れていることもありますので、注意が必要です。

違法な金利は法律によって禁止されていますので、支払う必要はないですがトラブルに巻き込まれないことが一番です。

  • 規模の小さなカードローン会社を利用する
  • 銀行でもないのに低金利を謳っているカードローンを利用する時
  • 簡単な手続きだけで借りられる

上記のような場合には違法業者の可能性が高いですから、もし見つけたとしても利用しないことです。

最低金利と最高金利について

カードローンの金利には幅がありますが、これは何故なのでしょうか?

ここでは金利の幅について見ていきましょう。

「○%~△%」なぜ金利には「幅」があるのか?

カードローンの金利を見ていて、誰もがある1つの疑問をいだいたことがあると思います。

なぜ「○%~△%」と金利に幅があるのか?と。

商品名 金利 限度額
住信SBIネット銀行MRカードローン 1.59~7.99% 10~1,200万円
イオン銀行カードローンBIG 3.8~13.8% 30~800万円
楽天銀行スーパーローン 1.9~14.5% 10~800万円
三井住友銀行カードローン 4.0~14.5% 10~800万円
三菱UFJ銀行カードローン 1.8~14.6% 10~500万円
プロミス 4.5%~17.8% 最高500万円

上記のようにいずれも金利には幅がありますね。

カードローンの金利に幅があるのは、利益、リスク、限度額が大きく関係しています。

利益とリスクの観点から、金利を高く設定する必要がある場合と低く設定する必要がある場合の両方あります。

そのため、カードローンの金利には幅を持たせています。

金融機関の利益源となるのは利息です。

金利が高ければ多くの利益を上げることができます。

金利15%で100万円貸すのと、金利10%で100万円貸すのとでは得られる利益は違いますよね?

またお金を貸した相手が確実に返済してくれるという保証がない場合は、回収不能のリスクがつきます。

そのため、金融機関はあらかじめ高金利を設定し回収リスクに備えます。

特に新規の顧客は信用ゼロの状態ですので、金利が高くなる可能性が高いです。

では逆に金利を低く設定する必要があるのはどんな時でしょうか?

これはお金を借りる人が高収入だったり長期返済の実績がある場合です。

金融機関はいくらでもありますので、金利が高いと他社に乗り換えられてしまいます。

そのため、優良な顧客を逃さないためにも低金利を設定するのが一般的です。

優良顧客なら回収不能のリスクも低いですから、金利を高く設定する必要もありません。

金利と限度額の関係

金利は利用限度額とも関係しています。

限度額が低ければ金利は高くなり、限度額が高ければ金利は低くなるのが一般的です。

たとえば、三菱UFJ銀行カードローンバンクイックでは、金利と限度額は下記のように対応させています。

利用限度額 金利
400万円超500万円以下 1.8%~6.1%
300万円超400万円以下 6.1%~7.6%
200万円超300万円以下 7.6%~10.6%
100万円超200万円以下 10.6%~13.6%
10万円以上100万円以下 13.6%~14.6%

「じゃあ低金利で借りるなら希望限度額を高くすれば良いんだ!」

そう思うかもしれませんが、限度額もまた信用度に基づいて決められるものです。

信用の低い人に高額な融資をするのはリスクが高いです。

一方で信用度の高い人は回収リスクが小さいため高額融資をして小さなリスクで多くの利息を得ることができます。

高額融資をすれば、低金利であっても高金利・小額融資よりも多くの利息を得ることもできるのです。

そのため、限度額が高くなるほど金利は低くなるのです。

金利で見るべきは「最高金利」

カードローンでは基本的に適用されるのは最高金利です。

優良な顧客でない限り、カードローンの金利は高い方の金利が適用されると言って間違いないです。

大手消費者金融では最高金利が18.0%となっていますが、おそらくどの業者で借りる場合でも18.0%が適用されます。

カードローンの広告で「最低金利○%~」といのを目にしたことがある人も多いかと思います。

それにつられて借入れ申し込みされる人もいますが、実際にその金利が適用されることはまずありません。

金利でカードローンを選ぶのであれば、最高金利に着目しなければいけません

金利で選ぶなら銀行と消費者金融どっち?

一般的に消費者金融よりも銀行カードローンの方が金利は低いです。

そのため、金利で選ぶなら迷わず銀行カードローンと考えている人も多いでしょう。

確かに銀行カードローンは消費者金融に比べて金利が低いですが、それだけで借入れ先を決めてしまうのは勿体無いです。

実は場合によっては消費者金融で借りるほうが利息を節約できることだってあり得るからです。

大手消費者金融の金利一覧

大手消費者金融の金利は下記のとおりです。

商品名 金利 無利息キャッシング
プロミス 4.5%~17.8% あり
アコム 3.0%~18.0% あり
アイフル 4.5%~18.0% あり
SMBCモビット 3.0%~18.0% なし

大手消費者金融はいずれも最高金利が高めです。

最高金利だけみれば大手消費者金融は借入れ先として最適とはいえません。

しかし、銀行にはないサービスを提供しているのが大手消費者金融

プロミス、アコム、アイフルはいずれも30日間の無利息キャッシングを利用することができます。

銀行カードローンの金利

次に銀行カードローンの金利を紹介します。

商品名 金利 無利息キャッシング
住信SBIネット銀行MRカードローン 1.59~7.99% なし
三井住友銀行カードローン 4.0~14.5% なし
三菱UFJ銀行カードローン 1.8%~14.6% なし
新生銀行カードローンレイク 4.5%~18.0% あり

銀行カードローンを利用するメリットは、最高金利が低いことにあります。

初回は最高金利が適用されるとしても、それを十分に補えるだけの金利設定が特徴です。

殆どの銀行カードローンでは無利息キャッシングがありませんが、今回紹介しているレイクのみ無利息キャッシングを利用することができます

もっとも、レイクはもともと消費者金融ということもあり金利は消費者金融並みに高いです。

消費者金融で借りたほうが良い人、銀行で借りたほうが良い人

消費者金融で借りたほうが良い人、銀行で借りたほうが良い人消費者金融と銀行カードローンそれぞれの金利の特徴を踏まえた上で、どちらで借りるのが良いのか解説します。

まず消費者金融で借りたほうが良いのは下記に該当する人です。

  • 短期間で完済できる人
  • 小額の借入れを希望している人

消費者金融は金利が高いですが、無利息キャッシングを利用することで銀行よりもお得に借りられることがあります。

無利息期間は30日間と短いですが、期間内に返済すれば金利0円でお金を借りることができます。

また期間内に完済できなくても、短期間で完済の目処が立っているのであれば1ヶ月分の利息は節約できますので、返済負担を軽減できます。

最高金利が高いとは言え、借入額が少額であれば対して負担になることはありません。

無利息キャッシングのメリットを最大限に活かしてみるとよいでしょう。

一方、銀行カードローンで借りたほうが良いのは下記に該当する人です。

  • 返済が長期化する予定の人
  • 高額な借入れを検討している人

返済が長期化してしまえば、たとえ最初の1ヶ月が利息なしでも、長い目で見ればあまり意味がありません。

長期に渡って返済するとなれば、利息もその分払わなければいけませんので、少しでも金利が低いカードローンを選ぶべきです。

高額な借入れをする場合も低金利の銀行カードローンで借りるのが良いでしょう。

借入額が高ければ利息負担は大きくなりやすいですから、金利が低い銀行カードローンで借りるのが良いでしょう。

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