カードローンの申し込みを行なうと、加盟している個人信用情報機関へ申し込みした事実が登録されます。
カードローンへの申し込み履歴があっても、契約履歴が無ければ審査落ちしたことが他の金融業者にもすぐにバレてしまうわけです。
他社への審査落ちを繰り返している事実を知った金融業者としては、申込者に対して良い印象を抱くことは無く、結果的にリスクが高そうだから今回は見送りという判断に繋がりやすくなるわけです。
申込件数が多いほど、複数同時申し込みとして審査に通る筈にも関わらず審査落ちが続くという状況に陥りやすくなります。
目次
複数申し込みを嫌がるのは貸し倒れリスク回避の手段です
複数同時申し込みとなる状況は、金融業者が加盟している個人信用情報機関へ信用情報照会を行なった時点で、カードローンへの申し込みを行なった事実が登録されます。
申し込み事実はリアルタイムに記録されますが、実際に契約が結べたかどうかの情報や貸付金額に関する事実は、翌日にならないと個人信用情報機関へ情報登録が反映されません。
即日審査を行なう際には、申し込み履歴ばかりが続いていると、他社の審査結果がすぐには分からない状態となるので、とりあえずリスクが高く貸し倒れの危険性があるので今回は見送り判断をしようという結論に至りやすくなります。
改正貸金業法と利息制限法により、以前よりも低金利で貸付が行われるようになったので、金融業者は貸し倒れリスクを回避する手段として、短期間に目立つほどの同時申し込みを繰り返す利用者については、契約見送り判断をしようと考えるわけです。
個人信用情報機関ごとに申し込み履歴は管理されている
日本国内に存在する個人信用情報機関は、大きく分けて3種類あります。
銀行が加盟するJBA、信販会社が中心となるCIC、消費者金融が集まるJICCという3つの個人信用情報機関は、過去に起こした金融事故情報については、異動情報という欄に限定して情報交流が行われています。
しかし、申し込み履歴については、CICとJICCの間のみで貸金業法に基づく総量規制を遵守するためにFINEという情報交流システムが運用されていますが、JBAとの申し込み履歴共有は行われていません。
複数申し込みを避けるためには、銀行カードローンと消費者金融を別々に申込めば、ある程度回避出来ることが分かるでしょう。
銀行カードローンの中には、レイクのように3つの個人信用情報機関全てに加盟している金融業者もあるので、利用規約を確認して、加盟している信用情報機関に重複が無いように申し込みを行えば、複数同時申し込みを回避できる可能性が高まります。
複数申し込みとなる明確な基準は公表されていない
金融業者が貸付を行なう際に、複数の申し込みを行なった利用者に対して、カードローン契約をしてはならないという法律上の決まりはありません。
金融業者ごとに独自の考え方により、貸し倒れリスクを避けるために複数申し込みの利用者を避けているだけですから、具体的に何社申込めば審査に通りにくくなるかという基準は一切公表されていない状況です。
申し込み履歴は、各個人信用情報機関で最終申し込みから最大半年間登録されるので、半年間に何社以上の申込み履歴がある場合に審査で落とされるのかは、金融業者ごとの独自基準となります。
審査が厳しい銀行カードローンでは2~3社程度、大手消費者金融では3社~4社程度とされていますが、同日申込数については別の基準で運営している金融業者も少なくありません。
あくまでも金融業者側で認識出来た同時申し込み数となるので、個人信用情報機関を分けて申し込みを行えば、もう少し余裕が出る可能性があります。
中小消費者金融については複数同時申し込みをマイナス査定しない会社もある
最初から他社借入数が多い利用者が申し込む中小消費者金融では、複数同時申し込みに関して考え方が異なる消費者金融が少なくありません。
カードローンの複数申し込みは、個人信用情報機関の異動情報として金融事故が登録されているわけではなく、あくまでも目立って申込数が多く、冷静な判断が出来ていない可能性や犯罪に関わる申し込みについて警戒しているに過ぎません。
リスクを独自の審査基準で判断した上で行っている金融業者ならば、複数申し込みについてはそもそも基準を持たない中小消費者金融が存在していても不思議ではありません。
銀行カードローンや大手消費者金融で借入を断られた際には、個人信用情報機関へ信用情報開示請求を行い、登録されている信用情報から貸金業法に基づく総量規制に抵触していないか確認することが重要です。
総量規制に抵触しておらず、勤務先情報なども正しいことが確認出来たら、独自審査を謳う中小消費者金融に相談してみると借入が出来る可能性があります。
現在の返済能力について、個人信用情報機関へ登録されている信用情報だけに頼らない審査を行なう中小消費者金融は、独自の貸付実績に基づいた判断をしているので、複数申し込みは最早関係無い会社も存在するわけです。
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