急にお金が必要になった時などに、頼れる存在がいるのはありがたいことですよね。
私自身、親や友達にお金を借りた経験があります。
ただ、親や友人とはいえ、金額に関係なくお金の貸し借りはデリケートな問題ですので、お互いの関係性が崩れてしまわないように注意すべきです。
そこで、親や知り合いなどからお金を借りる際に気を付けたいこと、用意した方が良いものなどを取り上げてみたいと思います。
借用書を作ろう
多くの人はそう思うかもしれませんが、たとえ少額の借金であっても借用書は作るべきです。
口約束だけで済ませてしまうと、行き違いが起こりトラブルになりかねません。
実際に借金が原因で人間関係がダメになってしまったという人の大半は、口約束だけでお金の貸し借りをしているのです。
しかし、借金したという事実を書面に記録しておけば、互いの行き違いが起こるのを防げます。
またお金を貸す側としては「本当に返してくれるだろうか?」と不安に思ってしまうもの。少しでも相手に信頼してもらう意味でも借用書は必要だといえます。
借用書の書き方
人生の中で借用書を書くことなんてまず無いです。その為、いざ借用書を書こうと思っても何を書いたらよいのかわからないという人がほとんどではないでしょうか?
内容がすごく難しそうに思えますが、ポイントを押さえていれば難しいものではありませんので安心してください。
また身内からの借金の場合は、正式なものでなくても構いません。
借用書の雛形はインターネットで検索すれば見つかりますし、ホームセンターなどでも売っていますので、それらを使用するのも良いでしょう。
自作するという場合は、次の項目を入れるようにしてください。
- 借用書を作成した日
- 貸主の氏名
- 借主の氏名、住所、押印
- お金を借りた日
- いくら借りたのか
- 返済期限、返済方法
- 金利
どれも重要ですが、特にハッキリしておきたいのが「返済期限」です。いつまでに返済するのか分からないと、お金を貸した相手もイライラしてしまいます。いつまでに返済するのかきちんと話し合ったうえで決めるようにしましょう。
借用書の文面はパソコンで作成しても問題ないです。
ただし、お金を借りる人の氏名と住所だけは自筆で行うようにしてください。
最後に借用書には印紙を貼るのを忘れないでください。印紙を貼らないと脱税とみなされてしまうこともあるのです。
金額は下記のとおりです。
借りた金額 | 印紙の料金 |
---|---|
1万円未満 | 印紙不要 |
10万円以下 | 200円 |
50万円以下 | 400円 |
100万円以下 | 1,000円 |
500万円以下 | 2,000円 |
1,000万円以下 | 1万円 |
5,000万円以下 | 2万円 |
ただし、印紙を貼っていない借用書でも、借用書としての効果は有効です。
仮に裁判沙汰になったとしても―
と主張することは出来ません。
直接会って相談する
親や友達にお金の相談をするのにスマホで済ませてしまおうと考えていませんでしょうか?
確かにスマホなら手軽にやり取りできて便利ですが、本当にお金に困っていることは伝わないでしょう。お金の貸し借りは非常にデリケートな問題ですから、やはり直接会って話すべきです。
その際は、なぜお金が必要なのかという理由を伝えるだけでなく、きちんと返す意思があること、返済可能な根拠を相手に示すことも必要です。
月の収入がいくらあって、生活費などの出費を差し引くと手元にいくらぐらいのお金が残るのか、そしてその中からいくらまでなら返済に回せるのか具体的に伝えるようにしましょう。
親だから、友達だからという甘えた気持ちでお金を借りようなんて思わないでください。
お金の貸し借りをするからには、お金を貸す側とお金を借りる側という立場になるということをお忘れなく。
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