J.ScoreのAIスコア・レンディングってご存知ですか?2017年の9月下旬から始まった新しい個人向け融資サービスAIスコア・レンディングを提供している会社で、「ジェイスコア」って読みます。
いきなりですが、ジェイスコアAIスコア・レンディングの主な特徴をまとめてしまうと以下のような感じです。
- AIとビッグデータを活用して診断及び審査
- かなりの低金利
- 審査の前に、金利と借り入れ可能額が分かる
ただ、パッとホームページを見た時に思ったのが―
というものです。
目次
あなた自身の価値を、AIスコアに換算!?
AI?スコアレンディング?ビッグデータ?
なんだか小難しい文字が並んでいて、まったく知らない人がいきなりホームページを見たら訳が分からずに速攻でサイトを閉じてしまうかもしれませんね…。
このサービス、実はみずほ銀行とソフトバンクが共同出資して作ったJ.Scoreが提供する日本初のサービスなんです。
サービスの内容をホームページから拾い上げてみると、
AIスコアの水準に基づき金利・極度額といった条件の参考値を提示する個人向け消費性融資サービスで、本邦初のサービスとなります。
え?まだ難しい?
要するに、独自の審査方法を使った個人向けの融資サービス(商品名:AIスコア・レンディング)のことです。
そう聞くと、「なぁ~んだ」という感じかもしれませんが、私自身、このサービスの「AIスコア診断」を試してみて、2つの視点でユニークだなと感じたことがありました。
一つは純粋に、個人向け融資サービスとしてです。
商品名が「AIスコア・レンディング」となっている通り、AIスコアを用いたレンディング(融資)なので、ジェイスコアでお金を借り入れようとすると、まず、AIスコア診断を行う必要があります。
ちなみに、AIスコア(点数)を利用した融資は、既存の金融機関でも行われています。 ただし、ジェイスコアと既存の金融機関の違いの一つに、そのAIスコアの付け方があります。
申込む前に金利と借り入れ可能額が分かる!
既存の金融機関では申込時の申告内容や情報機関への照会など、その金融会社が溜め込んできた情報やノウハウを使って審査しますが、基本的に審査基準は開示されていません。 AIスコア自体はもちろん、なぜその金利なのか、限度額なのかも審査後でないと分かりません。
一方でジェイスコアの場合は、審査の前段階となる診断によって、AIスコアや金利、借入限度額も判明するという点が画期的であり大きな違いとなっています。
審査の段階で診断結果とは違う結果が出る可能性はありますが、申込者としてはこれほどありがたいことはないかもしれません。診断だけでは個人情報を記載する必要はありませんし、信用情報に登録されることもないわけです。
J.Score(ジェイスコア)では、AIが診断を行う。
で、このAIスコア診断を行っているのがAI(人工知能)であり、ビッグデータの活用です。
すでに説明した通り、既存の金融機関は、社内に溜め込んだ独自のデータを使って審査をします。 そのデータやノウハウは膨大なものでしょうが、内容自体は「お金を貸す」という目的に集約されています。
一方でジェイスコアは、社会のありとあらゆる大量で多様なデータを使い、さらにはAIによって画一的ではない判断をしています。申込者の現状だけでなく、将来の可能性も含めてAIスコアにしようとするのです。
例えば、申込者が若い人であれば現在の収入はいくらだけれども、将来的にはもっと増えているはずだ―、という感じです。もちろん、こんなシンプルな判断ではないでしょうが…。
また、AIとビッグデータを活用し、審査をスムーズにすることでかなりの低金利も実現しています。

かなりの低金利
J.Score(ジェイスコア)AIスコア・レンディングはこちら。
実際にAIスコア診断をやってみた。
さきほど、2つの視点でユニークだと感じることがある―、と書きましたが、それがこのAIによって自分自身の信用度をAIスコアにする―、ということです。
「人の信用度を点数にするなんてくだらない」
という声も聞こえてきそうですね。
私も同じように思わないでもないのですが、実際は、社会のあらゆるシーンで人の信用度はスコア化されて評価されているのも事実です。 長く付き合えば、人には色々と面白い所も見つかるのですが、学校にしろ会社にしろ、人はスコアの高い人から採用されていきます。
“客観的に見た自分の信用度”をAIスコア化されたらどうなるんだ?と興味を引かれ、AIスコア診断をしてみました。
AIスコア診断の流れ
AIスコア診断をするためにはメールアドレスを登録する必要はありますが、個人情報は必要ありません。
主な流れは以下の画像の通りです。

トップページから「AIスコア診断」をクリック

メールアドレスとパスワードを登録

認証完了後にログイン

チャットのような形式で18の質問に回答

AIスコアを提示

金利や借り入れ限度額も。

さらにスコアアップの項目にある…

さまざまな質問に答えていくと…

スコアアップも可能。金利や限度額も変化。
画像やその説明にもある通り、最初の18問は主に融資に関連する基本的な質問になります。これだけでもAIスコアは出るのですが、これが終わった後に、「スコアアップ」に進んでみることをオススメします。
実際に診断してみると分かるのですが、さまざまな設問が用意されていて、例えば―
- 服を買う時には何を最も重視しますか?
- いつも使うポイントカードは何枚?
- お持ちのゲーム機を全てお選び下さい
などといった、これがどう融資サービスに結び付くのか…、という設問もあります。
また、『性格』というカテゴリには「あなたの性格を診断します」という性格診断まであります。これがどのようにAIスコア化されるのか気になりますがさっそくやってみると…
「積極性が乏しく、受け身になりがち 何事もフラットに対応する、日和見主義者」

AIスコアが下がってしまいそうな性格診断の結果…
確かに当たっている部分もある…。でもこう見るとなんだかイヤな人間のように感じるのは自分だけだろうか…。
でもこの性格診断によって「日和見主義者」とみなされた自分のAIスコアはちょっと上がり、金利は少し下がって、借り入れ限度額は上がりました。ますますなぜだ?って感じですけど…。
まぁ、このように実際にお金を借りるか借りないかはともかく、自分の客観的な価値や可能性を知る―、というのも興味深いもんだなと思いました。 1年に1回くらいやってみて、変化を感じるのも良いかも…。
なお、ソフトバンクまたはワイモバイルユーザーやみずほ銀行に口座を開設している方、Yahoo!JAPAN関連サービスの利用者の方(※)は、連携させることでそれぞれ年0.1%、金利が低くなります。
※Yahoo! JAPANとの情報連携で金利引下げとなるのは、以下のいずれかを満たす場合です。
・情報連携に同意された日の前月末から過去1年以内に「Yahoo!ショッピング」の購買履歴がある
・情報連携に同意された日の前月末から過去1年以内に「ヤフオク!」の落札(支払)履歴がある
・情報連携同意時点で「Yahoo!プレミアム」会員である
嘘を付けば、AIスコアも高くなるのでは?
実際、嘘を書いたり、書いたことを入れ替えたりすることは可能です。ただし、情報の正確性や、書き換えに対する検知システムはかなりものを導入しているとのこと。
審査段階で矛盾が生じたり嘘がバレたりすると、本来借りられるはずなのに借りられない―、ということもあり得ますので、出来るだけ正確に記載するようにすべきです。
ポイントとしては、基本的な最初の質問(18問)に答えるだけではなく、出来るだけすべての質問に答えるようにして下さい。しっかりと答える人は、それだけでも信用度が増す可能性が高いからです。
ジェイスコアの可能性と今後の展開
記事の冒頭で、ジェイスコアのホームページは「一見なんのサービスだか分からない…」と書いたと思います。その理由は、今後のサービス展開にあるためだと考えられます。
ジェイスコアのAIスコア診断は、現時点では個人向け融資のサービスにしか結び付いていません。
しかし、今後は他の金融サービスへの拡大や、その他の分野への活用も念頭に置いているらしいです。ジェイスコアはフィンテック(ITと金融の融合したサービス)の一例とも言えると思いますが、それにとどまらないかもしれませんね。
AIスコア診断自体もどう進化していくのか、それをどのように活用していくのか興味があるところです。
J.Score(ジェイスコア)のAIスコア・レンディングポイントとまとめ。
ジェイスコアのAIスコア・レンディングと他の金融会社の違いやポイントについて、最後にまとめてみます。
- AIとビッグデータを活用して診断及び審査
- かなりの低金利
- 審査の前に、金利と借り入れ可能額が分かる
- 質問は出来るだけ多く答える
現時点のジェイスコアをまとめるとこんな感じですが、今後どのような展開を見せていくか注目と言えそうです。
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