カードローンを短期間に続けて申込みしてしまうと、本人の属性情報が良くても審査落ちとなる可能性が高くなります。
なぜなら、カードローンへいつ申込みしたのかという情報は、同じ業者の金融業者間では個人信用情報機関によりリアルタイムに分かってしまうからです。
短期間にカードローンへの申込みを繰り返す行為は、余程お金に困っていると判断されてしまうので、金融業者から警戒されてしまい審査に落ちやすい状態となります。
目次
カードローンの申込み履歴は個人信用情報機関へ登録される
カードローンの申込みを行なうと、個人信用情報機関へ信用情報照会が行われて、申込み履歴がリアルタイムで反映されます。
同じ日に複数の金融業者へ申込みを行なった際には、後から個人信用情報機関へ信用情報照会を行なった金融業者は、他社への申込みを行なった事実を知ることが出来るので、審査が慎重になりがちです。
即日審査に対応出来る金融業者であっても、詳細審査を理由に審査結果の連絡を翌日まで持ち越すことも考えられます。
なぜなら、申込み履歴については、信用情報照会を行なった段階でリアルタイムに反映されますが、貸付の有無については翌日にならないとデータ反映されないからです。
申込み履歴が登録される期間は、最大半年間とされているので、複数のカードローン審査に落ちた際には、最後に申込みしてから半年以上期間を空けてから申込みを行えば、審査で不利になる状態は解消されているでしょう。
銀行カードローンでは同時申し込みは警戒されやすい
銀行カードローンへ申込みを行なう際には、同時申し込みが許容される数は2社程度と厳しく制限されています。
なぜなら、銀行カードローンの金利設定は、消費者金融よりも低くなっているので、審査基準が厳しい銀行が多いからです。
低金利で貸付を行なう以上は、貸し倒れリスクを最大限に警戒することになり、短期間に複数の銀行カードローンへ申込みを行なう人の割合も少ない状況からも、特徴的に目立つ同時申し込み数に対しては警戒します。
また、銀行カードローンでは、保証会社が実質的な審査を行なうことになるので、銀行名が異なっていても同じ保証会社が担当しているカードローンに申込みをすると、審査が慎重になるだけでなく多重申込と認識されやすくなります。
申込み履歴は同じ個人信用情報機関を利用していない限り共有されないので、少なくとも銀行が加盟するJBAとは異なるCICやJICCといった別の個人信用情報機関に加盟している金融業者との同時申し込みにしておくことが、複数申し込みの履歴によって審査に落ちやすくなる状態を避けるためには必要です。
消費者金融ならば複数申し込みに対してやや寛容です
消費者金融は、会社ごとに審査基準が大きく異なるので、貸金業法に定められた総量規制に抵触していない範囲内ならば、複数のカードローンへの申し込みに対しての考え方は銀行よりも寛容とされています。
しかし、同時申し込み数については、3社または4社以内とされているので、無制限に申込みが出来るわけではありません。
加盟している個人信用情報機関として、信販会社系のCICと消費者金融系のJICCは、FINEという信用情報の情報交流制度が充実しているので、どちらかに申し込み履歴が登録されれば、同じ情報を共有出来る仕組みが整っています。
申し込み履歴の保管期間は、最終申込みから最大半年間という点は、銀行系のJBAと共通ですから、複数申込みによって不利な状況となったならば、少なくとも半年以上は空けて新たなカードローン申込みを行なうことが望ましいです。
複数社への申し込みが必要ならば中小消費者金融を利用しよう
大手消費者金融では、申込み希望者の数が多く、次々と審査判断を行わなければならないので、信用情報に問題があると考えられる場合には、一律で審査見送りの判断がされてしまいます。
自動契約機コーナーを全国に設置し、インターネット経由での申込みも受付しているので、申込者1人に対して審査にかけられる時間は限られている状況です。
貸し倒れリスクに対する判断基準が明確となっているので、申込数が多い大手消費者金融では、審査業務を外部の審査会社へ業務委託しているケースが珍しくありません。
杓子定規に決められた審査基準に基づく審査では、消費者金融ごとに審査基準は異なっていても、短期間の申込み履歴数が判明した段階で自動的に審査落ちとなってしまうでしょう。
そこで、半年も待つことが出来ず、短期間にどうしても複数のカードローンに申し込む必要がある場合には、中小消費者金融へ申込み先を変えてみると良いです。
なぜなら、複数社への申し込み履歴が残っている状況であっても、中小消費者金融では外部の審査会社へ審査業務を外注するほどの申込件数を抱えておらず、自社審査を行なって現在の返済能力を冷静に分析した上で審査を行います。
最初から、申込履歴が残っている状態でも審査してもらえるのか問い合わせてみると、快く受け付けてもらえる中小消費者金融が見つかるでしょう。
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