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ソフト闇金とは
ネットで検索すると、「ソフト闇金」というものが多数存在します。
厳しい取り立てがない・期限通りに返済すれば利息はほぼないとのメリットが強調されていますが、その実態を挙げていきましょう。
貸し付けの際に「保証金」なるものを取る
キャッシングを申し込むと、そのうちの10%程度を”保証金”や”手数料”などといった名目で差し引いた額を渡されます。
銀行振込による貸し付けなどを依頼した場合は、さらに振込手数料以上の金額を徴収されます。
一定期間内に返せなかった場合は高利息
7~10日以内に完済できなかった場合は、年率20%の高利息で返済を求めてきます。
貸金業法の上限利息なので違法性がない…というのが曲者。
返済中に「手数料分」などといった不明瞭な金額を元金に上乗せし、いつまでたっても完済できない状況に追い込もうとするのも特徴です。
取り立てについて
本人への電話だけでなく、勤務先・家族にまで取り立ての電話をかけてきます。
恫喝するような言動こそありませんが、大手カードローン会社の名を偽るなどして、借金の事実が周囲にバレてしまうようにするのが巧妙です。
ソフト闇金はどんな人を狙ってくるのか
銀行資本が入っている大手の消費者金融・銀行直営のカードローン・クレジットカード会社などが、借金の事実を漏らすことは絶対にありません。
万が一そのようなことがあった場合は、個人情報漏洩事故として扱われ、厳しい社会的制裁を受けるからです。
ソフト闇金が「借りてくれそうな人」の情報を得るのは、中小消費者金融を装ったホームページへの申し込みからです。
街金融にネット申込してはいけない
ネットに詳しい人でも、ウェブサイトだけでは闇金と街金融の区別はつきません。
そのため、明らかに大手金融会社だとわかる申込サイトでない限り、絶対に個人情報を入力してはいけません。
口座の売却を求められたら?
預金口座を売るのは違法です。
闇金だけでなく、借主も罪に問われる可能性があります。
近年流行している仮想通貨取引口座や、クレジットカードの貸与も重い罪になります。
刑事訴訟だけで済めばよいのですが、カード会社・口座のある銀行から賠償を求められるケースすら存在します。
万が一このような求めがあった場合、必ず法律家に相談しましょう。
闇金は返さなくてもいいのか
「闇金で借りたお金は返済しなくてもいい」という風説もありますが、それは一つの判例にすぎません。
多くの場合、最初に借りたお金・返済済みの金額を照らし合わせて、正しい返済額を算出・無利息で返済することになります。
闇金で借りる前に債務整理を
法テラスなどの無料相談・依頼料立て替え制度を利用した場合、闇金への対応は遅くなりがちです。
その点、債務整理についてはいずれの法律事務所も迅速に対応してくれます。
得体のしれない金融会社から借りざるを得ない状況になった場合は、慌てずに法律相談・債務整理へと舵を切りましょう。
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