現金化業者の正体とは
どこからもキャッシングできない場合の最終手段として、手持ちのクレジットカードのショッピング枠を現金化する人がいます。
これが常習化している人は、現金化業者を貸金業のように認識してしまいますが、実際にはどうなのでしょうか。
現金化業者に貸金業許可はなし
カードで買ったものを換価して現金を受け取る…という行為は、お金を貸すということではありません。
古物商の業務範囲であり、この許可のみ得ている業者が大半です。
ところが、まれに現金化業者経由でキャッシング契約の勧誘を受けることがあります。
現金化業者からヤミ金被害にあった場合は
現金化がカード会社から禁じられていることを知っていて何度も利用し、その上でヤミ金被害にあってしまった場合、被害を補てんしてもらうことは難しくなります。
弁護士に依頼しても、半年〜1年と事件が長期化した上で自己破産するはめになり、結果的に取り返しのつかないことになる人も少なくありません。
また、現金化業者だけではなく、クレジットカードの不審なお金の動きは、金融会社にも知られるところになります。
消費者金融発行のクレジットカードに注意
消費者金融でカードローン契約すると、キャッシング枠とは別にカード番号を付与されることがあります。
これはショッピング枠として利用可能で、リボ払いで返済していくことになります。
キャッシング利用額が上限に達してしまい、やむなくショッピング枠を現金化した場合、どんなペナルティがあるのでしょうか。
消費者金融は現金化に敏感
銀行系カードローンのほうがきっちりしているというイメージがあるものの、カードローン利用の健全化に励んでいるのは、実は消費者金融のほうです。
ショッピング枠の現金化についても、そのシステムは社外秘ながら、監視体制は一級と言えます。
毎月数万円単位で現金化を続けていると、通達なしでショッピング枠利用の停止処分を受けることは避けられません。
こうなると、キャッシング枠の増枠も望めません。
最悪の場合は強制解約になってしまいますが、この時は正式に信用情報機関に通達されます。
左記の情報は最長5年間保存され、カードローン利用はもちろんのこと、クレジットカードを新しく作ることすら困難になります。
キャリア決済による現金化の影響
ドコモ・ソフトバンク・auの各キャリア決済で現金を調達している…という人もいます。
しかしこれには、2つのデメリットがあります。
キャリア側もこの状況を把握しており、現金化と思われる怪しい動きがないか監視しています。
キャリア決済限度額を下げられるだけであればまだ良いのですが、現金化している上に電話料金の滞納を起こしている…ともなると、1〜2回の支払い遅延で信用情報に傷がついてしまいます。
「一時的に現金が必要」という状況なら、現金化ではなく消費者金融・銀行系カードローンで少額の申し込みをしましょう。
決して現金化をしない・続けないことが、長期的に見てお金に困らないようにするための秘訣です。
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