カードローンを申し込む際には、借りられることを最優先として考えてしまうので、金利を多少気にしても返済方法までしっかりと確認して選ぶ人は少ないです。
同じ金額を借入していても、返済方法が異なれば金利が同じであっても返済総額が変わります。
計画的に返済をすることが、いかに大事なことかを知るためには、返済方法を見直してみることが大切です。
返済方法の特徴を知ることが大切です
貸金業者には、銀行だけでなく消費者金融まで含めて多く存在しています。
しかし、カードローンの返済方法としてほとんどの貸金業者は、残高スライド元利定額リボルビング方式を採用していることに気が付く人は少ないでしょう。
残高スライド制を採ることで、追加借入を行わない場合には締め日の残高が減ると段階的に返済額も減少するので、定額返済よりも返済回数を多くすることが可能です。
貸金業者にとっては、金利が一定ですから返済回数を増やした方が利息を多く受け取れます。
定額返済よりも残高スライド返済の方が返済回数を伸ばせるので、貸金業者に有利な返済方法です。
また、元利定額リボルビング方式を採用することにより、支払額に端数が出ないように工夫されています。
返済額が一気に増減しない分だけ返済が楽に感じられますが、元金の減り方が少なくなりがちという問題点を抱えています。
リボルビング払いは、返済の終わりが見えにくいので、つい長期利用をしてしまいがちになります。
結果的に最も貸金業者にとって有利な返済方法で借入しているケースが多いわけです。
元金定額返済ならば完済が早い
カードローンの返済方法には、元金定額返済という別の方法を選択できる貸金業者もあります。
利用規約には元利定額リボルビング方式と元金定額返済の選択制としている貸金業者は、カードローンについて計画的に利用し、計算高い人に対しても貸付を行えるように複数の返済方法を用意しているわけです。
元金定額返済であれば、毎回支払う元金は一定ですから、借入総額を返済する元金額で割れば支払い回数が誰にでも計算出来ます。
元金が多いうちは利息額が大きくなりがちですが、返済を続けると共に元金が目減りするために返済額が減少します。
最初のうちは返済が苦しく感じるものの、次第に楽になるという方式です。
貸金業者にとっては返済回数が短くなってしまうので、なるべく元金均等返済を避けて欲しいという思惑があります。
それでも、敢えて元金均等返済を希望する利用者は、手堅く返済を行なってもらえるので貸金業者は優良顧客として扱います。
約定返済では元金をいくら返済しているか確認する
残高スライド元利定額リボルビング方式で支払う契約をしている場合には、実際に毎月返済している額のうち元金支払いに充当されている金額がいくらになっているのか確認してみると良いでしょう。
今まで返済していた金額のうち、多くが利息支払いに充てられていることに愕然とするはずです。
半分近くを利息の支払いに充てていたのでは、元金がいつまでも減らなくても不思議ではありません。
元金を減らす工夫をしなければ、貸金業者に対してひたすら利息支払いを続けてしまうことになるでしょう。
住宅ローンを組んでいる人が近くにいる場合には、繰り上げ返済を提案されるかもしれません。
約定返済額はそのまま返済を続けて、貯蓄を増やしてある程度まとまとった金額になった時に一気に元金に充当する方法です。
カードローンにおいても、約定返済に加えて随時返済を行えば繰上返済が可能となっています。
随時返済を活用すれば総利息が減らせます
カードローン商品によって随時返済を行なう方法は異なるものの、住宅ローンでいう繰り上げ返済と同じ効果を持つのが随時返済です。
カードローンの場合には、随時返済を行なうシステムが最初から利用規約に掲載されていることが多くなっています。
他のローンとは異なりカードローンの場合には、繰り上げ返済手数料は原則としてかかりません。
専用ローンカードが発行されていれば、ATMにていつでも随時返済が可能となっているわけです。
約定返済を継続的に遅滞なく支払い続ければ利息分の支払いは行われており、随時返済を行なった分は元金返済に充当されます。
しかし、約定返済を行なう時に随時返済を組み込めれば、更に効率的な返済が出来るでしょう。
ATMを利用して返済が可能なカードローンであれば、約定返済額はあくまでも最小返済額を示しているので、最初から多い金額を返済すれば良いわけです。
毎回銀行口座からの自動引き落としにて返済を行なう場合には、会員サイト経由で随時返済希望額を最小返済額に加えて引き落とし依頼を掛けるとよいでしょう。
こまめにATM経由で随時返済を行なうか、口座引き落とし額の変更依頼を掛けるかは個人の好みと貸金業者側の都合によります。
最小返済額のうち元金返済充当額が計算出来れば、毎回返済する元金を揃えるために随時返済額も変えれば、結果的に元金定額返済を行なった場合と同様に早期完済が可能となるでしょう。
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